地域の輪が広がるものづくりを目指して “一級建築士”山本浩二さん

木を使ったものづくりを通して、地域の暮らしを楽しく豊かにしたい！そう語ってくれた山本さん

さいたま市浦和区

話を聞いたひと
大熊あゆ美

━ 何を専門に活動されていますか？

主に国産材の木をつかった注文住宅の設計ですね。お客様にヒアリングをして、提案して見積もりも行うので、営業も含まれますかね。木の半分は、埼玉県の山で育った木を無理ない範囲で使うようにしています。住宅だけでなく、店舗やコミュニティスペースの設計なども増えてきましたね。

最近は、地域のイベントに関わるようになったり、設計した店舗さんで、企画を提案したりすることもありますよ。例えば、川口市のパン屋Cum panis (クムパニス)さんでは、珈琲をいれるイベントやパンを照らすイベントも行いましたね。私が関わらなくても、今はお店とお客さんのつながりの中で新しい企画が実現することがとても嬉しいです。
https://www.sakaki-j.co.jp/iezukuricat/c93

━ 活動をはじめたきっかけや経緯はなんですか？

元々、都市計画や地域づくりなどには興味があり、大学で建築について学びながら、NPOの活動にも少し携わりました。卒業後は、ものづくりに近い仕事をと思い、工務店を探しました。設計だけでなく施工も一貫して、チームで作ることができるのが魅力です。職人さんと一緒に考えることができるんですよ。また、設計事務所だと、一般的には、建て終わった後の関わり方が薄くなりがちですが、建てた後のフォローもできるんですよね。「暮らし」を考えて、使われた後のことも色々と関わっていけるので、好きな仕事です。仕事は、7割はさいたま市内ですね。皆さん、近くて信頼できる作り手を探されているのかなと思います。広告はあまりしていなくて、紹介とホームページがメインですね。

地域に深く関わりを持ちたいと思ったのは、2年前に浦和の楽風さんで行った土壁を塗りなおすというワークショップがきっかけですね。地域の大人も子供も楽しみながら、街と関わりながらできたことがとても楽しくして・・。家をつくるのは楽しいですが、プラスして街の暮らしを豊かにできるような、そんな存在でありたいです。

━ 活動のこだわりや想いはなんですか？

木を使ったものづくりを通して、地域の暮らしを楽しく豊かにしたいという想いがあります。自分の強みをいかして、地域貢献していきたいです。一緒に仕事をして、知恵や技術をどう生かしていくか、も考えています。

━ 今後の夢や野望、ビジョンはありますか？

同じに地域の店舗さん同士でコラボして、その地域の方が楽しめるイベントができるようになったら嬉しいです。それぞれの考え方の違いもあるので、自分が緩くつなぎ役になれたらなと。
ものづくりを通して、地域の暮らしを楽しく豊かにすることが大きな目標なので、イベントのお手伝いも通しても、アイディアを生かせるといいなと思います。先日のうらわLOOPのイベントでは、しばふハウスさんの子供たちや芝浦工業大学の学生さんたちと一緒に製作した屋台テントをお披露目しました。
https://www.shibafu-house.org/
地域と関わりが広がり、輪が広がっていくことが今はとても楽しいです。
木の年齢が成長に伴って少しずつ外へと拡がっていくようなイメージが、頭の中にあります。

━ 夢を実現するための具体的な取り組みはなんですか？

すでに地域の中で、同じような想いを持って活動されている方がいらっしゃるので、そのような方と積極的に会ってコミュニケーションをとっていきたいです。

━ どんな人に参加してもらいたいですか？（どんな方と関わりたいですか？）

木を使って何かしたいと思っている方のお手伝いがしたいですね。
例えば、木とその方の持っている何かを交換して、お互いにとってよい効果を埋めるような・・そんなこともしていきたいです。

━ おすすめのスペースはありますか？

浦和美園にモデルハウスがあるのですが、地域で活動していてお披露目できる場所がない方など、レンタルスペースとして、色んな方に使ってもらえる場所になるといいなと思います。スポーツ、健康、アートをコンセプトにするのもありなだと思います。
https://www.sakaki-j.co.jp/modelhouse/urawamisono