住宅街にひっそり佇むステキなお庭の一軒家
“gallery&space fufu.”kayo.さん



生に潤いを。ものづくりを通してゆっくりまったりいい時間を過ごしていただきたい。“gallery&space fufu.” kayo.さん

さいたま市浦和区 /「JR北浦和駅」 東下木崎バス停下車→徒歩8分

話を聞いたひと
小林 優佳

ユーカリやオリーブ・数々のハーブがのびのびと植えられたお庭を進み、三角屋根のステキな住宅のドアを叩くと、柔らかい笑顔のkayo.さんが迎えてくださいました。
自家製のハーブウォーターをいただきながら、和やかにインタビューをはじめます。

━ 「gallery&space fufu」をオープンするきっかけを教えてください。

私もシルバークレイのアーティストとしてギャラリーで展示させていただいたり、ワークショップをさせていただいたりしていたんです。その時に感じていた、お釜が使えないなどの制限を無くして、庭を使っても水を使ってもお釜を使ってもいい、スペースを貸すっていうことにしようとはじめました。
あとは、大人数で住んでいた家から家族が旅立ち・巣立ち、夫婦二人になった時に、前からやりたかったのもあって、主人とここを開放して有効活用していきましょうとはじめました。

━ 庭もとてもステキですね。

庭もみなさんが見て楽しい庭にしていこうと、まだ2年くらいなんですけど庭も手を入れて。なぜか二人で植木を見に行くと、私も主人もオージープランツ(オーストラリア原産)を魅力的に感じていることに気が付いて、だんだんとオージープランツを目指して買いに行くようになっていました。(笑)

━ こちらはどんなスペースですか?

水曜日から土曜日にレンタルスペースとして展示・販売・ワークショップなどを行なっています。家でもの作りを楽しくしている人が、人に伝えて一緒に楽しんで、相手がもし気に入ってくれたら、その楽しさをまた伝えたい。そう思っている人がいるんだけど、家ではなかなか出来ないし、公民館などでは味気ないし、そういう方に使ってもらえたら、教えている人にも教わっている人にも潤いというか、もしかしたらそれが趣味になって続いていくかもしれないし、そんな風に思ってワークショップの時間は作っているんです。

━ コツコツでもそういう方が来て楽しんで、これからの何かになったらいいなということですね。

そう、そして本当は、1回でできる手軽なものもいいんですけど、長期で何回か通って自分のものにしてっていうそこまで教えて下さるアーティストがいればいいなっと思っているんです。

━ 運営していく上でのこだわりや想いを聞かせてください?

やはりワークショップで使えないものがあるという私が不自由に感じていたことを、水や土など制限なく使っていただけるようにしています。
あとは自分で自信を持って楽しんでもの作りをしている方に使っていただきたい。そしていろんな人に見てもらって共感していただいて、もしよかったらどうぞ。そして次につなげていいものを作ってもらえたらと思っています。

━ kayo.さんのファンができて、kayo.さんの勧めるものならっていう方が増えていくといいですね。

そう、ここで展示しているものなら素敵なものかもしれないから行ってみようかしら、くらい思っていただけるといいですね。

━ 今後のビジョンをお聞かせください。

ここに来た人が何か楽しさを見つけられて、ゆっくりできるスペースにしていきたいです。
そしてやはりいいもの。質の高いものを置きたい。そしてできれば私はさいたま市とか近くのアーティストのものを、銀座に行かなくてもここで見られるというようなカタチにしていきたいです。

━ そのためになさっている具体的なことはありますか?

それが昨日をきっかけに考え中なんです。(笑) はじめはどなたでもどうぞとスペース利用していただいていましたけど、1年経ってお客様も飽きてきているのを感じたり、私ももっとこういうもの!と決めた方がいいのではと感じてきていて、プロ志向の方に利用していただけるようになるよう、2年目からは少しずつ変えていこうと思っているんです。私は口出さず、そのアーティストのスペースとして個展でもグループ展でもいいのだけど、空間作りをして欲しいと思っています。まだまだ模索中ですけど!!

━ トビラに期待することがあればお聞かせください。

とにかく扉を、間口を大きくしていただきたいですね。
子供向けのところに入れる、大人向けのところに入れる、ような。
ちょうど今後の集客方法などどうしたらいいんだろうと悩んでいて、こういうところをまさに求めていました。

━ 今までのお客様や今後出会う方たちに向けてメッセージはありますか?

お客様へは、オトナがゆっくりまったりできる時間を過ごしていただける空間にできればと思っています。
アーティストへは、自分の作った作品を楽しんで見せ、そしてお客様の手に届けられる場所にしていければと思っています。
そして私もゆっくりしたいです。(笑)

━ シルバークレイのアーティストとして活動なさっていた時は、子育てしながら、ご自分の好きなもの作りをなさっていたのですか?

子供が手がかからなくなった頃なんですけど、私は介護が長かったんですね。仕事もしながら、自分の好きなこともして。

━ ご自分が好きなもの作りをして、ひとりで没頭できる時間があって…そのようなご自身の経験から…

まさにその通り!
シルバークレイの勉強をしていて、その講座に通う1日は朝から夕方まで好きなもの作りに没頭できる、そのことがとぉっても嬉しくて。自分だけの時間を作れる幸せも感じていたんです。
心の拠り所や余裕・楽しみは生きていくのには無くちゃダメでしょ。ほんの少しでもそんな時間があれば頑張れる。介護しながら見に来て下さる人もやっぱりいます。子育てとか介護とか、家ではゆっくりできない、その中でここに来て、空間・香りにホッとする。ほんの少しでもそういう時間になればと思っています。

女性が元気に生きていくために「たまにはこんな時間もどうぞ」と導いてくれる、そんなgallery&space fufu オーナーkayo.さんでした。

“gallery&space fufu.のギャラリー情報はこちら→

gallery&space fufu.

〒330-0042 埼玉県さいたま市浦和区木崎5-27-5
JR北浦和駅 東武バス「東下木崎」バス停下車、バス停より徒歩8分
10:00~16:00 水~土曜
https://fu-fu.space/

掲載内容に関するお問い合わせはこちらから!

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