さいたま市南区保育ルーム たんぽぽのおうち

お子さんの成長を一緒に喜べる保育ルームに

たんぽぽのおうち

さいたま市 南区

話を聞いたひと
大熊 あゆ美

ただお子さんを預かるだけでなく、親御さんと一緒にお子さんの成長を喜べる存在になりたい
そう話してくださったのは、さいたま市南区の保育ルーム「たんぽぽのおうち」オーナー 田村和子さんです。「わこさん、わこ先生」の愛称で呼ばれているそうです。

ーここはどんなスペースですか

2023年4月に自宅のリビングの一角で保育ルームをオープンしました。
さいたま市の認可外の保育施設として、一時預かり・定期利用・プレ保育3つ形態でお子さんをお預かりしています。一時預かりは、利用したい時間を予約いただき2時間単位でご利用が可能です。
定期利用は、週1回や毎月数回など、曜日や時間の都合に合わせて選択いただき、毎月8時間以上のご利用が目安となっています。プレ保育は、毎月2回午前中9:30~11:30という短い時間で未就園の1~2歳児さんをお預かりして母子分離、託児型保育をしています。
ご兄弟の保護者会に参加するため下の子を見ていて欲しいとか、最近下の子ばかり手がかかるので、時々は上の子との時間にあてたいなど、一時預かりをご利用いただく方の理由は様々ですね。美容室や歯医者に行っている間に預けたいという方もいらっしゃいます。
定員3名までの少人数で、きめ細かな保育でお子さんをお預かりしています。大きな保育園の一時保育の場合、大勢の中で不安な思いをする子も多いんですよね・・ここではそういう不安を取り除いてあげて、お子さんの気持ちに寄り添った家庭的な保育をしたいと思い、運営しています。

ーオープンするきっかけや想いを教えて下さい

私自身3人子育てをして、6年間幼稚園で働き、子育てが終わってからは、10年間保育園で保育士の仕事をしていました。一昨年、父母の介護がありフルタイムでの勤務が難しくなったため退職。
絵本が大好きで子育て中や在職中に集めた絵本がたくさんあったので、まずは地域の公民館で「おさるのお話会」という小さなお子さんを対象にした絵本の読み聞かせ会を始めました。今でも毎月2回、定期的に開催しています。また子育て中に我が子たちの通っていた小学校の読み聞かせ活動も再開。
マイペースに好きな事をしていた日々でしたが、「子ども達と楽しく遊びたい」という保育士として働いていた頃の思いが忘れられずにいました。そんなある時Instagramをみていて、自宅で保育をしている方を発見したのです。保育士の資格を持っていれば、自宅でも保育の仕事ができるんだということを知りました。早速その方に連絡をしてみたところ、開業支援として保育ルームの経営ノウハウを教えてくださる講座もやられているとのことだったので、その講座に思い切って参加をしてみました。愛知県に住んでいらっしゃるその方の保育ルームへ見学にも行き、いろいろお話を伺ってきました。「私もやってみたい!」という気持ちと同時に、「私にできるだろうか?いやいや無理だよ・・・」との思いもあり、実際に開業するまで葛藤は続きました。
子ども達も巣立ち、新たに始まった第3の人生、やりたいと思ったことに挑戦してみよう!そう決めました。
始めるにあたっては、ただお子さんを預かるだけではなく、家の本棚にあるたくさんの絵本を読んであげたり、ヨーロッパの良質な木のおもちゃを使った保育をやりたいなと思いました。庭でも遊べるよう砂場なども準備しました。保育園で働いていたときの経験を生かして、手作りおもちゃなども揃え、保育の内容についても成長に合った様々な活動を計画しています。ただ預けられる場所ではなく、お子さんが「たんぽぽのおうち楽しい!遊びに行きたい!」そう思えるような場所になるよう願っています。

ーどんな方に使っていただきたいですか

困ったな、子どもをちょっとだけ見ててもらいたいな、そう思った時に「そうだ!たんぽぽのおうちに聞いてみよう」という感じで、第3の実家のように気軽に地域の方にご利用いただきたいなと思っています。また、子育てに疲れているお母さんにとっても、たまにはほっとできるひとり時間を作っていただいたり、子育てについていろいろなお話ができる場所にもしたいです。たんぽぽのおうちは、お子さんの成長を喜び合える場所、わこ先生を子育てのサポートメンバーにしていただけたら嬉しいです。
ご利用いただく際は、必ず事前に面談という形でお母さんとお子さんと話をして、アレルギーや心配事がないかを確認しています。心配な事や気をつけていることなどがあればお知らせください。

ー今後のビジョンや夢はありますか

まずは地域の中でこの保育ルームが認識されて基盤をつくり、気軽に預けていただける関係性を地域の方とつくっていきたいです。そして定着してきたら、どこか場所を借りたり、同じ想いのある保育士資格を持っている方とも一緒に保育ルームを運営できたりするといいなとも考えています。
また、いずれは学童のような場も提供したいです。お母さんの声を聞くと、学童で大勢の中に入れないというお子さんもいらっしゃるようで、それであれば、放課後の時間を親御さんが帰るまでの間、ゆっくり過ごしてもらう場所にもなりたいです。
現在は、ありがたいことに数名のお子さんがプレ保育や定期利用でたんぽぽのおうちに来てくださっています。また一時利用もお問い合わせをいただくことが少しずつ増えています。
お預かりした大切なお子さんと過ごしながら、もっと楽しませてあげたい、もっと楽しい遊びを考えたいと思う事ばかりで保育士としてまだまだ勉強が足りないなと反省する事も多いです。試行錯誤の連続で理想と現実のギャップはありますが、やってみて分かったことがたくさんあります。お母さんから「預けてよかったです」と感謝の声をいただくこともあり、やりがいにつながっています。

ー「トビラ」に期待すること

お子さんを預ける場所を探して困っていらっしゃる子育て世帯の方へ「たんぽぽのおうちの思い」をちゃんと届けるのが課題なんです。SNSやHPも勉強して取組んだり、チラシを配ったり、チラシを置いていただける場所を探したりしていますが「トビラ」さんにはぜひ、地域で子育てのサポートを必要としている親御さんとつながる橋渡しになってほしいなと思います。いざというときに “さいたま市南区に小さい普通のお家だけど、温かい保育をしている「たんぽぽのおうち」っていう保育ルームがあったな” と思い出してもらえたらいいなと思っています。

ー利用してくださる人へのメッセージをお願いします

私は「1人で子育てをする」ではなく、「一緒に成長を喜べる存在」になりたいと思っています。気の利いたアドバイスはなかなかできないけれど、一緒に成長を喜ぶことはできますし、それが私の喜びでもあります。お預かりしている間、お母さんの心が少しでも休まれば嬉しいですし、伴走するサポーターになりたいです。「今日はこんな遊びをしてこんな優しい姿がありましたよ」とか「こんな面白いことを言っていましたよ」とかその日にあった可愛い姿、可愛い仕草、可愛い発言などお子さんについて一緒に楽しくお話できたら嬉しいです。



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