人の人生の背中をおす存在でありたい “コーチング”柿崎孝文さん

自身の経験から、コミュニケーションの大切さを学んで「人の人生の背中をおす存在でありたい」と語る柿崎さん

さいたま市浦和区

話を聞いたひと
大熊あゆ美

━ 何を専門に活動されていますか？

コーチングです。
「コーチング」ってあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、カウンセリングのように1対１で会話しながら、人の背中を押していく。そんなお仕事なんです。
対話の中から、相手の熱意、好奇心を見つけて、行動につなげていく。人の未来に対する後押しをする存在です。時間は1回、1時間程度ですが、単発ではなく、月に1~2回など、定期的に継続的にコーチングをする時間を設けることが通常です。継続的に話していくと、より相手の深いところが気付けて、親密度を深めることができるんです。その繰り返しをしていくことによって、相手の本音を聞き出していきます。
いつまでに○○をやる、どうやったら、自分がそれが達成できたかを知れるのかを相手に決めてもらいます。できなかったら、一緒に考えていきます。決してなぜできなかったか、と問い詰めることはしません。最近は、20代の女性の方が多いですね。仕事や人間関係の悩みが多いでしょうか。

━ 活動をはじめたきっかけや経緯はなんですか？

運送会社でリーダーになったんですが、うまくいかなくて・・・自分に人を育てるコミュニケーションスキルがないのではないかと痛感しました。メンバーがやらなきゃいけない仕事をやってくれない、仕事に対して前向きにならないなど、とても悩んでいました。会社にも原因はあったのかもしれないのですが、自分でできる範囲がもっとあったのでは、メンバーに向き合う時間を恐れていたのではと感じ、よりよいコミュニケーションをするには、どうしたらよいかを考えました。そんなときにコーチングに出会いました。これから先、生きていくうえで、「コミュニケーション」ってとても大切だなと気付き、本を読んだり、セミナーに通って・・・10年コミュニケーションについて学んだんです。その後、CTIジャパンという会社でさらに深め、自身でコーチングを立ち上げることとなりました。

━ 活動のこだわりや想いはなんですか？

「この人の前では、何を話しても大丈夫だな」と思ってもらえることを意識しています。相手にそういう安心感を与えることですかね。「今日のこの時間は、すべてあなたのための時間ですよ」ということをきちんと伝え、否定しないことも大切です。いかに、親身になれるか。声のトーンや話す速度によっても、話し方を変えるようにしていますよ。

━ 今後の夢や野望、ビジョンはありますか？

浦和の地域で、長屋のようなコミュニティをつくるお手伝いがしたいです。
孤独死がなくなる社会、何歳になっても生きていけるようなコミュニティを・・

最近、「コレクティブハウス」という言葉を知ったんです。コレクティブハウスは、北欧の文化で、既成の概念にとらわれず、人と人との新しい関わり方をつくりながら、より楽しく住み続ける暮らし方みたいです。北欧の文化がとても増えてきているなと感じます。自分が暮らしに対して、「いかに幸せを感じられるか」にシフトしてきている最中なのではないかと。これからは、核家族時代ではなく、つながりの時代。何歳になっても、楽しく生きていきたいですね。

また、今後はコーチングのセミナーもやっていきたいと考えています。どんな人に、どのようにやっていくのがよいのかを考えています。

━ 夢を実現するための具体的な取り組みはなんですか？

コレクティブハウスのセミナーにいこうと思っています。また、NVC（非暴力コミュニケーション）も学んでいく予定です。

━ どんな人に参加してもらいたいですか？

基本的には、プラスで何かしたいと思っている方ですね。例えば、「よりよい自分になりたい人」「目指すものがあるけど、そこまでが遠い人」ですかね。