ゆるく、無理せず、このままで。“近藤さんち” 近藤ひろみさんと香奈子さん

親戚づきあいのようなつながりが自然と広がる近藤さんちを訪問しました。“近藤さんち”オーナー近藤ひろみさんとアーティスト・寿の色（じゅのしき）こと鈴木香奈子さん

さいたま市浦和区 /「JR与野駅」 →徒歩6分

話を聞いたひと
小林優佳

近藤さんちのオーナー近藤ひろみさんと近藤さんち2階をアトリエにしているアーティスト・寿の色（じゅのしき）こと鈴木香奈子さんにお話を伺いました。

写真左：近藤ひろみさん（コ）　写真右：鈴木香奈子さん（ス）

━ こちらはどんなスペースですか？

コ　私が表立つことはせず、場所をどうぞ！という感じでやっています。基本的には朝８時から夜２０時まで。月曜日と火曜日はおにぎりカフェを私がやっています。あとは月１土曜日の「こんどど」や「水曜日の近藤さんち」、月２くらいでYONO CAFEにお貸しして、その他は予約が入ったらという感じです。

━ 鈴木さんが運営なさっているんですか？

ス　ん〜運営をしているというほどでもなく、接客も〜・・・そんなゆるさでやっています。笑

━ スペースをオープンするきっかけや経緯を教えてください。

ス　私が２階をアトリエとして入ったのは１０月くらいでした。そして今年の１０月が来たら３周年です。本格始動したのは年明けくらいだったかな。月１くらいで近くの路地裏マーケットと相乗効果になるようなイベントができたらいいよねってことではじまりました。

コ　いろんな方向からのつながりがあって、あとあと聞いたらびっくりするようなつながりがあって、導かれているような感じですね。

ス　口コミで使ってくれる人がいる状態で、親戚みたいな距離感で人が集まるような感じになっています。

━ スペースのこだわりや想いを教えてください。

コ　私はほとんど顔を出さないので。
ス　利用する方だけの家として使ってもらいたいですね。

━ 今後の夢や野望、ビジョンについて教えてください　夢みたいなものありますか？

コ　ギチギチした感じではなく、この雰囲気を大切にしたいと思っています。本当にこのふわっとした感じで、たいへんな思いをせず、ゆるく長く続けていきたいです。

━ 夢を実現するための具体的取り組みはありますか？

コ　主人が、どこか不都合がないかと調べてメンテナンスしています。（笑）プロジェクターふたつもついているんです。

ス　スピーカーも３Dサウンドなんです。日々進化しだして、プロジェクター付きました、キッチンつきました、台所キレイになりました〜！！

━ どんな人にどんな風に利用して欲しいですか？

コ　子供から大人までどなたでも利用して欲しいです。

━ トビラに期待していることを教えてください。

コ　新しい方がまた増えてくれると楽しいですよね。新しい方とのつながり・出会いができたらいいなと思っています。
ス　マッチングってすごく重要ですよね。レンタルできるところってあるらしいよって、こういうところを使っている人が知っているレンタルスペースの情報を共有して利用していると思うんですけど、一同に見られるとかそういうのはなかった気がするので。こういう場所とかマルシェとか、いろんなイベントとかあちこちであって、イベント慣れしている人っているじゃないですか。いずれ合う合わないってそれぞれ出て来ると思うし、それがもっと見えてきやすいサイトになるのかなぁと思います。中の声を、このように丁寧にインタビューして頂いて、見えてくるのかなぁと思います。

━ ご利用いただいた人やこれから利用して欲しい人に向けてメッセージをお願いします。

コ　今まで使って頂いている感じで、ゆるく、ごろんとしながらでもいいですし、ウフフ。よろしくお願いします。

ス　無機的ではないので、親戚づきあいとか・・・人の温かさを思い出してください。現代社会に疲れたみなさまに。

━ 子育て中のママたちが集まって、近藤さんとお話ししたりとか、いいですね。

ス　おにぎりカフェのときはすごいんですよ。
コ　孫がいるので、同じような子たちがいると抱っこしよっか？って抱っこしたり。お母さんたちも赤ちゃんがいてご飯食べるのなかなか難しいじゃないですか。遊んでようが何しようが、他のお客さんも文句言うでもなく、ここはこういうところだから、むしろ「ちっちゃい子の声が聞こえていいわ」とか言ってくれる方ばかりなので。
ス　小さい子がいてうるさいとか言う世の中とは真逆のところです。
コ　一人暮らしのお年寄りの方ってたくさんいるじゃないですか、そういう方が来て「小さい子の声が聞こえるっていいわぁ」って言ってくれて・・・「泣く声だっていいわぁ」って（笑）
ス　赤ちゃんがゴロゴロ寝転がっていて面白い光景の時があるんです。

おばあちゃんちのような懐かしさが充満する日本家屋では、親戚づきあいのようなつながりが自然と広がっていました。